2010年4月28日水曜日

世界文化遺産の登録基準

世界遺産として登録されるには、
「顕著で普遍的な価値」を持つことが大前提となります。
また、世界文化遺産、世界自然遺産それぞれに、
一定の基準が設けられており、
少なくともそのうちの1つを満たしていなければなりません。

世界文化遺産の登録基準としては、
1.人類の創造的才能を表現する傑作である。
2.ある期間を通じて、またはある文化圏において、建築、技術、
  記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、
  人類の価値の重要な交流を示すもの。
3.現存する、または消滅した文化的伝統、または文明の、
  唯一の、または少なくとも稀な証拠。
4.人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、
  技術の集積、または景観の優れた例。
5.特に、不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている、
  ある文化(または、複数の文化)を代表する伝統的集落、
  または、土地利用の際立った例。
6.顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、
  信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または明白に
  関連するもの。

たとえば、日本の世界文化遺産である法隆寺地域の仏教建築物は、
上記の基準の1、2、4.6の基準を満たしていると認められ、
また、原爆ドームは6の基準を満たしていると認められ、
紀伊山地の霊場と参詣道は2、3、4、6の基準を満たしている、
として登録されました。