2010年10月21日木曜日

世界無形遺産

ユネスコは、2003年に開かれた総会で、
「無形文化遺産保護条約」を採択しました。
それに基づいて登録される世界的な価値のある無形の文化財が、
「世界無形遺産」です。

この世界無形遺産の対象となるのは、
民族音楽、ダンス、劇などの芸能や、
社会的習慣、儀式、祭礼、伝統工芸技術、文化空間などです。

世界無形遺産リストには、
・代表リスト(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表)
・危機リスト(緊急に保護する必要のある無形文化遺産の一覧表)
という2種類があります。

たとえば、エジプトの叙事詩「アル・シラー・アル・ヒラリア」、
イタリアの「シシリアの人形劇」、
コロンビアの「バランキーヤのカーニバル」、
インドの「ラーマーヤナの伝統演劇」などがあります。

日本でも、2001年に「能楽」、
2003年には「人形浄瑠璃文楽」、
2005年には「歌舞伎」がリストに掲載されました。