2010年2月25日木曜日

世界遺産の登録は

世界遺産に登録されるまでの流れとしては、
まず、登録を求める地域の政府の担当機関が候補地を推薦し、
暫定リストを提出することからはじまります。

この暫定リストは、世界遺産の登録前に、
各国がユネスコ世界遺産センターに提出するリストです。
暫定リストへの掲載に当たって、
世界遺産委員会は、次の点を求めています。
1.その遺産の「顕著で普遍的な価値」の厳格な吟味。
2.保全活動の適正な実地。

提出された暫定リストから、
ユネスコ世界遺産センターが評価を依頼します。
文化遺産候補については、国際記念物遺跡会議が現地調査をし、
自然遺産候補については、国際自然保護連合が現地調査をします。

この調査結果をもとにユネスコ世界遺産センターが判定して、
世界遺産委員会で最終的な審議が行われ、
認められれば晴れて正式登録ということになります。

2010年2月3日水曜日

日本の世界遺産候補

現在、日本で登録されている世界遺産は14件です。
そのうち、文化遺産は11件、自然遺産は3件となっています。
また、今後の世界遺産候補として、
以下のようなところが暫定リストに挙げられています。

まず、文化遺産としては、
・彦根城
・古都鎌倉の寺院・神社
・平泉の文化遺産
・飛鳥・藤原の宮都とその関連遺産群
・長崎の教会群とキリスト教関連遺産
・富士山
・富岡製糸場と絹産業遺産群
・国立西洋美術館本館
自然遺産としては、
・小笠原諸島
といったようになっています。

また、それ以外にも、世界遺産に登録されることを目指して、
暫定リストに載せてもらおうと、多くのところが活動しています。
北海道のクリスキー自然保護区と国後の自然、摩周湖、函館要塞、
北海道から青森、岩手、秋田にまたがる道南・北東北の縄文遺跡、
山形の出羽三山と最上川が織りなす文化的景観、
栃木県の足尾銅山、長野県の善光寺、新潟県の佐渡銀山、
富山県の立山・黒部、京都府の「天橋立」、高知県の四万十川、
四国八十八所霊場と遍路道、などといったところです。

日本には、いいところがたくさんあるということですね。
こうしたものは、たとえ世界遺産に登録されなくても、
後世まで大切に残していってほしいと思います。