2010年9月3日金曜日

世界自然遺産の登録基準

ユネスコの世界遺産に登録されるためには、
「顕著で普遍的な価値」を持っていなければなりません。
そのうえで、世界遺産登録基準として定められた項目のうち、
少なくとも1つは満たしていることが必要となります。
そのなかでも、世界自然遺産の登録基準とされている項目は、
以下のようになっています。

・ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性を持つ、
 最高の自然現象または地域を含むもの。
・地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。
 これには、生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行
 過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
・陸上、淡水、沿岸、および、海洋生態系と動植物群集の進化と
 発達において、進行しつつある重要な生態学的、
 生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
・生物多様性の本来的保全にとって、
 もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。
 これには、科学上または保全上の観点から、
 すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが
 含まれる。

これらの基準に基づいて、各国が暫定リストに掲載し、
提出した地域を、ユネスコ世界遺産センターの評価依頼を受け、
国際自然保護連合(IUCN)が現地調査をして報告します。
現在、日本で登録されている世界自然遺産は、
「屋久島」「白神山地」「知床」の3つとなっています。